ミニ出島。皆さんはこの存在をご存じでしょうか?ちょうど、旧出島神学校向かい側、シーボルト由来の植物園のそばにあり、『出島』の15分の1の大きさのミニチュアです。このミニ出島、『出島』の復元作業が始まる前、昭和51年、約45年前からそこに在り、市民や観光客の皆さまに永く親しまれてきました。
こんなにも長い間、雨風にさらされながらそこに在るにも関わらず、今の形を保ち続けられていられるのはなぜでしょうか。
実は毎年、長崎工業高校・建築科の皆さんが、卒業制作として、修繕してくださっているからなのです。
『ミニ』とは言いながらも、修繕作業はそんな簡単なものではありません。
去年の夏から始まっている修繕作業。暑い日差しの中、現地調査を行い、修繕する建物をチェック。秋には、古い建物を撤去、解体。そして、この冬の寒空の中、水に入ってミニ出島の塀の漆喰を丁寧に塗り、新しく作り直した建物を設置。前々日までの雪が嘘のように晴れた1月12日、ついに修繕完了しました。
外壁もきれいに After
今年も、再びミニ出島が美しく生まれ変わりました。
Befor... After...
この作業をしてくださった生徒さんたちの中に、将来、ミニ出島ではなく、『出島』の復元に携わってくれる方が出てくるかもしれない!そう思うと、なんともわくわくする現場です。