今年は、長崎県内で「ながさきピース文化祭 2025」(第 40 回国民文化祭および第 25 回全国障害者芸 術・文化祭)が開催されます。「文化をみんなに」をキャッチフレーズに掲げ、本市においても、コンサ ートやオペラ公演、各種展覧会など、芸術、芸能、文化に係わる様々な催しが実施されます。
出島では普段、「貿易」と「生活」をテーマに展示を行っていますが、「ながさきピース文化祭」にあわ せて開催する本展では、特に、オランダ商館員たちの“生活の場”としての出島と、そこで行われた文化活 動に着目しました。

江戸時代、滞在中のほとんどの時間を出島内で過ごさなければならなかった商館員たちにとって、文化 や娯楽は、日々の生活と心身の健康を支えるために、非常に重要なものでした。ボードゲームやビリヤードに興じたり、宴席で奏でられる楽器の音色を楽しんだり、中には自らオペレッタを上演した商館員もい ました。
ロッタリーカード 玉突きの図模型 ケンペル『日本誌』(部分)
本展では、出島が収蔵するコレクションの中から、商館員の文化と娯楽にスポットをあてた資料を展示 し、エピソードとともに紹介します。
会期:令和7年9月 13 日(土)~11 月 30 日(日)
※開会式・内覧会は実施しません
※9月 14 日(日)~11 月 30 日(日)は県内で「長崎ピース文化祭 2025」
開催場所:十六番蔵2階・筆者蘭人部屋 企画展示室